2026年 フェアリーステークス(GⅢ)回顧・解説
開催日:2026年1月11日
競馬場:中山競馬場 芝1600m(良)
優勝馬:ブラックチャリス(5番人気)
レース結果(上位)
1着 ブラックチャリス
2着 ビッグカレンルーフ(10番人気)
3着 レオアジャイル(11番人気)
3連単 87万9,080円という超高配当が飛び出した、近年屈指の大波乱レースとなりました。 [excite.co.jp], [race.netkeiba.com]
レース全体の流れとポイント
① ペースと展開
スタート後、内からレオアジャイルなどが前に行き、先行争いはほどほど。
**前半は極端に速くならず、しかし完全なスローでもない「中山マイルらしい平均~やや速め」**の流れでした。
このため、
- 逃げ一辺倒は苦しく
- かといって後方一気も決まりにくい
**「好位~中団で脚を溜め、直線で持続力を使える馬」**が理想的な展開となりました。 [keiba.jp], [sports.yahoo.co.jp]
② 勝ち馬ブラックチャリスの評価
ブラックチャリスは
- 1200~1400m中心のローテ
- 「マイルは長いのでは?」という評価
から5番人気に留まりました。
しかし実際は、
- スタート直後に 無理なく好位(外目)を確保
- 1コーナーでスムーズに折り合い
- 直線でもラップが大きく落ちない消耗戦を スピードで押し切る
非常に完成度の高い競馬内容でした。
津村騎手のコメントにもある通り「1600mは正直ギリギリ」ながら、現時点の完成度と位置取りの巧さが勝因です。 [keibanomiryoku.com]
👉 短距離型=即消しではなく、「先行力+操縦性」があれば通用することを示した好例でした。
③ 2・3着馬が示す「フェアリーSらしさ」
ビッグカレンルーフ(10番人気・2着)
- 元々はダート・短距離寄りのイメージ
- 今回は控えて折り合い、正攻法の競馬
距離不安を言われながらも、折り合い重視の競馬で地力を証明。
「賞金を取りに行く競馬」が見事にハマった内容でした。 [keibanomiryoku.com]
レオアジャイル(11番人気・3着)
- 前に行って 最後まで止まらず粘走
- 速すぎない平均ペースが味方
派手さはないものの、中山マイル適性と持続力が最大限に活きた一頭。
「この時期に完成度が高い馬」の典型でした。 [keiba.jp]
人気馬敗因の整理
ピエドゥラパン(1番人気・10着)
- 好位インでロスは最小
- 直線で まったく反応できず
中山特有の
- 坂
- コーナー4回
- 持続力勝負
に対応しきれず、東京向きの瞬発力型という弱点が露呈しました。 [excite.co.jp]
ギリーズボール(2番人気・13着)
- スタート後の不安定さ
- 道中でリズムを崩す
能力は高いものの、精神面と完成度の差が響いた形です。 [sports.yahoo.co.jp]
このレースから見える重要な教訓
✅ フェアリーSは「能力比較」より「適性比較」
- 東京向きの瞬発力 ≠ 中山マイル
- 完成度・操縦性・位置取りが最重要
✅ 「1月の3歳牝馬重賞」は成長差が最大のファクター
- 人気=能力とは限らない
- この時点で“レースができる馬”が強い
✅ 桜花賞との直結度は低め
ブラックチャリスは能力は示したものの、
- 距離
- コース
の課題は残り、クラシックの主役級かは今後の成長次第という印象です。 [keibanomiryoku.com]
まとめ(ひとことで)
2026年フェアリーSは「フェアリーSらしさ」を極限まで体現した一戦でした。
人気や派手さよりも、
「今、この中山マイルでちゃんと走れるか」
それを冷静に見極められた人だけが辿り着ける、87万馬券だったと言えるでしょう。
**ブラックチャリス(Black Chalice)**は、日本の競走馬(サラブレッド)で、**2026年フェアリーステークス(GIII)**を制した牝馬です。以下に、プロフィールから戦績、血統のポイントまでを分かりやすくまとめます。
🐎 基本プロフィール
馬名:ブラックチャリス(Black Chalice)
性別・毛色:牝・鹿毛
生年月日:2023年4月18日
生産者:ノーザンファーム(北海道・安平町)
馬主:フィールドレーシング
調教師:武幸四郎(栗東)
通算成績:4戦2勝(2026年1月11日現在)
主な勝ち鞍:
- フェアリーステークス(GIII)(2026年)
🏆 戦績ハイライト
2025年6月21日 函館・2歳新馬(芝1200m)
レコードタイムで快勝。スピード能力の高さを示すデビュー戦。2025年7月20日 函館2歳ステークス(GIII)
1番人気で2着。重賞でも通用する素質を証明。2025年11月1日 ファンタジーステークス(GIII)
レース中の落鉄の影響もあり4着。2026年1月11日 フェアリーステークス(GIII)
津村明秀騎手との初コンビで重賞初制覇。混戦を制し、クラシック路線へ前進。
🧬 血統背景
- 父:キタサンブラック
有馬記念などGⅠ7勝を挙げた名馬で、産駒は中長距離での高い持続力が特徴。 - 母:ゴールドチャリス
- 母父:トゥザワールド(キングカメハメハ産駒)
- 牝系:シルバーチャリス系(欧州的なスタミナ血統)
👉 父の持続力・勝負根性と、母系のスピードと欧州スタミナを併せ持つ配合で、マイル前後に高い適性を見せています。
[ja.wikipedia.org], [racedb.com]
🔍 馬名の由来
「ブラック」は父キタサンブラックから、「チャリス」は母ゴールドチャリスから取られています。
→ 父名+母名の一部という分かりやすい由来です。
📈 今後の展望
フェアリーステークス勝利により、桜花賞(GⅠ)路線での活躍が期待される存在です。
距離は1600m前後がベストと見られ、成長次第ではクラシック戦線で注目を集めるでしょう。
🏇 津村明秀騎手|2026年 成績(1月11日終了時点)
✅ 総合成績(JRA・平地)
騎乗回数:11回
1着:2勝
2着:0回
3着:0回
着外:9回
勝率:18.2%
連対率:18.2%
3着内率:18.2%
🏆 勝ち星の内訳
● 重賞勝利
1勝
- フェアリーステークス(GIII)
- 日付:2026年1月11日
- 馬名:ブラックチャリス
- 競馬場:中山・芝1600m
- フェアリーステークス(GIII)
● 平場・特別
1勝
- 日付:2026年1月11日
- レース:3歳未勝利
- 馬名:ファイタージェット
📊 成績をどう見るか(補足解説)
- 年明け 11騎乗で2勝 は、騎乗数がまだ少ない時期としては 非常に高い勝率
- 特に
- 1月4日:中山金杯(GIII)制覇
- 1月11日:フェアリーS(GIII)制覇
→ 年明けから重賞2勝ペースで、2026年は絶好のスタート
※中山金杯勝利は1月4日で、今回の「1月11日時点」に含まれます [sports.yahoo.co.jp]
🥇 参考:2025年との比較(参考値)
- 2025年通年
- 勝利:51勝
- 騎乗数:664回
- 勝率:7.7%
→ 2026年(1月時点)は勝率が大幅に上昇しており、数字的にも好調さが際立ちます
✅ まとめ
- 2026年1月11日時点
- 2勝/11騎乗
- 勝率18.2%
- 重賞2勝(中山金杯・フェアリーS)
- クラシック・春の重賞戦線でも 継続して要注目のジョッキー
① フェアリーSは“王道評価が通用しにくい”重賞
**まず最大の注目点は「波乱前提」**で考えるべき重賞だということです。
- 1番人気は過去10年以上未勝利
- 10番人気以下の勝利例あり
- 三連単10万円超えが頻発
このレースは
✔ 実績
✔ 人気
✔ キャリア
がそのまま結果に直結しません。
理由は、
- 3歳牝馬限定
- 冬開催
- キャリア1〜3戦の馬が大半
という「成長途上×情報不足」の条件が重なるためです [jra.go.jp], [keiba-headline.com]
👉 「人気=信頼」では買えない
👉 むしろ人気を被った馬ほど疑うのが基本スタンスになります。
② 中山芝1600mは「スピード×坂耐性」の特殊コース
▶ コース形態の注目点
中山芝1600m(外回り)は、次の特徴があります。
- スタート後すぐコーナー → 位置取りが超重要
- 向こう正面は下り坂 → 無理に脚を使わされる
- 直線は短く、最後に急坂(約2.2m)
つまり、
一瞬のキレだけでは足りない
坂で止まらない持続力が必要
というコースです [fujiokeiba.com]
▶ 脚質の傾向
- 逃げ切り・後方一気は決まりにくい
- 好位〜中団で我慢できる馬がベスト
- 差しは有効だが「差しすぎ」はNG
👉 極端な追い込みタイプは評価を下げる
👉 器用さとコース適性が最重要
③ キャリアは「短いほうがいい」珍しい重賞
フェアリーSの最重要データのひとつです。
- 3着以内馬はすべてキャリア5戦以内
- 特にキャリア2戦馬の好走率が高い
- キャリア6戦以上は壊滅的成績
これは「完成度」よりも
伸びしろ・鮮度が問われるレースだからです [jra.go.jp]
👉
- 「経験豊富」「安定感」はむしろマイナス
- 一戦一戦で急成長するタイプが走る
④ 前走ローテは「未勝利・新馬勝ち直後」が狙い目
一般的な重賞では嫌われがちなローテですが、
フェアリーSでは真逆です。
- 前走未勝利勝ち:好走率が高い
- 前走1勝クラス組:2着が非常に多い
- 重賞組は意外と不振
特に注目すべきは、
前走で1着だったかどうか
過去の勝ち馬は
**「前走が重賞」もしくは「前走1着」**のみ [jra.go.jp]
👉 負けてきた実績馬より
👉 勝ち上がったばかりの勢い馬
⑤ 今年(2026年)のメンバー構成的な注目ポイント
2026年は、
- G1・G2勝ち馬不在
- 1勝馬・新馬勝ち中心
- マイル未経験馬も多い
という、例年以上にカオスな構成です [keibanomiryoku.com]
特に今年は、
- 1400m組
- 1800m組 が多く、**「マイル適性の見極め」**が最大の焦点になります。
👉
- 距離短縮組=スピードは足りるか
- 距離延長組=折り合いと坂対応ができるか
まとめ|2026フェアリーSの注目点5つ
✅ 1番人気は信頼しない
✅ 中山マイル適性(位置取り+坂)を最重視
✅ キャリア2〜3戦のフレッシュさが武器
✅ 前走1着 or 勢い重視
✅ 「完成度」より「上積み」













